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梅雨の季節になり晴れても湿度が高く
暑く感じる日でした。

夏本番だけでなくこんな湿度が高く暑い日も
熱中症に注意が必要です。ということで本日は
熱中症の話


◎熱中症

高温多湿の環境に長くいることで、
体内の水分や塩分のバランスが崩れ、
体温調節がうまく働かなくなることによっておきます。



◎体温調節

体温調節中枢というのが脳にあって、そこへ皮膚や
内臓から温度の情報が伝えられます。その温度の情報と、
セットポイントといわれる適切な体温の設定温度を比べて、
実際の温度が高いと判断したら、熱を捨てる機能が働きます。
まずは、皮膚の血流量を増やして、皮膚温を上げることで
空気との温度差を作り、外に熱を逃がします。
それで間に合わなければ、発汗が起こります。
汗が皮膚表面で蒸発することで熱が放散されます。
こうした体温調節のための発汗を、温熱性発汗といいます。
まず額や脇から汗をかき始めます。ただ額や脇は汗をかく量が
少なく体温が上がるにつれて特に背中、上半身に多くかきます。
背中から汗をかいたら体温が上がっているため注意が必要です。



◎水分補給

汗をかくためには体内に水分が必要であり、不足すると汗を
かけなくなるため水分補給が必要です。
気温30°以上で作業や運動をすると汗の量で
1時間に1.5 ~ 2.0ℓ失われるといわれています。
しかし、いくら水を飲んでも吸収できる量は1時間に約1リットル
といわれています。水分の吸収量には限界があるわけです。
また脱水が進むと汗が出なくなります。体重の3%が減るような
脱水では汗の量がぐっと減り、7%では汗が出なくなってしまいます。
これは、身体が体温調節よりも体内の調節に必要なため
そちらを優先します。だいたい2%の脱水になってはじめて、
口渇感が起こるといわれていて、その時点ではもうすでに十分な汗が
かけなくなっている可能性が高いです。ですから、飲みたいと思う前に、
意識して水分をとることが必要です。



◎ミネラル補給

汗の成分に塩分(ナトリウム)が含まれるため大量の汗をかくと
体内の塩分も減ります。その状態で、水を飲んでしまうと体
内の塩分濃度が薄まるため、一定に保とうと利尿作用が働き
体内に水分を保つことができません。悪循環になってしまいます。
日常生活レベルでは普段の食事をしっかりしていれば気にすることは
ありませんが、運動などで大量の汗をかく場合には水と一緒に塩分
も取る必要が出てきます。



◎おすすめ飲料水

スポーツドリンクのがぶ飲みはアウトです。
糖質が多いとパフォーマンスの低下、運動後の疲労
が出やすくなるため、塩分補給のための、スポーツドリンク
利用はお勧めしません。
おすすめはミネラルウォーターぬちマース(商品名)を溶かして
飲まれることをお勧めします。ぬちマースとは100%海水から
作られた沖縄産の塩で特殊な製法で塩分にミネラルを閉じ込めて
作られているためミネラルが豊富に含まれています。これを
ミネラルウォーターがやや白濁するぐらいとかしのまれると
脱水や脚のつりも出にくくなります。ぜひ試してみてください。



◎終わりに

がでなくなった、頭痛がする、脚がつったなどがでたら軽度の熱中症
です。速やかに涼しい室内か、木陰などに入り水分をとりましょう。
自分で水分がれなぐらいになると重症です。ただちに救急で対処
しましょう。